CVCは投資リターンを目指すべきか

CVC業界のいろいろな方々にお話を伺っていくと、「うちは戦略リターン重視でやっています」とか「戦略と財務の両立を目指します」とかいうような様々なご意見を頂きます。これまでのエントリーでも触れてきたように、CVCによって考え方や戦略は違うものであり、何が正解かということはないと考えています。自社の目指すべき方向に正しく進んでいれば、CVCとしての存在価値を十分に発揮されていると言えるでしょう。

その上で、今回は投資リターン(≒財務的価値)について考えます。
「投資リターンはあった方がいい」という声を聞きますが、これはどなたも同意することと思われます。一方で「投資リターンは必須ではない」という声もよく聞きます。多くのCVCにとって、投資リターンの扱いはあいまいになっているのかも知れません。
そんな中、例えば「戦略的な意味はあるが財務的な意味は期待できない案件」があったとき、その案件をどのように取り扱うべきでしょうか。そのCVCが「投資リターンは一切考慮しない」と割り切れるのであれば、この案件は進めるべきですね。逆に、そのCVCが財務的価値を重視するのあれば、この案件は間違いなくNo Goでしょう。では戦略と財務の両立を目指す場合は、この案件はGoでしょうかNo Goでしょうか。この案件の戦略的な意味が強いほど意見が割れそうに思えます。社内でも力のある事業部門が絡んでくるケースは、話が更にややこしくなるかも知れません。
CVCの実務ではこうしたケースは頻繁に起こりえるもの、どう扱うべきかを整理しておかないと対応が場当たり的なものになってしまいかねません。

投資リターンを求めるか求めないか、それぞれ一長一短でしょう。つまるところ、各社の立ち位置と目指しているものを踏まえて、判断していくことになるものと考えます。
弊社ビズファクトリーはこうした悩ましいケースに向け、考え方の整理をお手伝いします。