CVC方法論に取り組むワケ

弊社ビズファクトリーでは、CVCの設立や運営に関する「方法論」を提供しています。
方法論とは、その目的を達成するための考え方や手順などをまとめた文書で、その業務に携わる方々が押さえておくべき考え方のフレームワーク、雛形、共通言語といったものを提供します。

日系事業会社のCVCで仕事をされている方々の多くは本社から出向してこられるようですが、CVCへの出向とはいえ投資の経験がない方が大半で、新規事業開発を経験したこと人もあまり多くはないようで、そうした方々がCVCに携わることに戸惑いも少なくないようです。CVCの仕事に必要な最低限の知識(投資とは何か、等)は先輩の方々から教えてもらうとしても、CVCとして何をどのように考え、どう取り組んでいくか、そうした実務を進める上で参考になる情報がほとんどなく、具体的なことはほぼ手探りで取り組んでいらっしゃる、そんなこともお聞きします。そうした状況の中でも、どんどん進んでいける人もいらっしゃるようですが、右も左もわからないまま時間だけが過ぎていくというようなケースもあると聞きます。

「CVCにはベストプラクティスがない」という話もよく聞きます。どこかのCVCの成功事例を聞いても、それを自社にどのように応用したらいいかよくわからない、結局は自分で考えるしかない、そういう達観とも諦めともつかないようなニュアンスで語られることが多いようです。実際、CVCの仕事は、考えるべきことが極めて多岐にわたり、いろいろなことがあいまいで場当たり的な対応になりがちなもの。CVCの仕事がうまく行くかどうかは、どちらかと言えば属人的になっている傾向があるように思います。

こうした曖昧さの多いCVCの仕事ですが、その仕事において考えるべきことをきちんと定義してパターンのようなものを見いだせれば、CVCの運営もスムーズになるのではないかと考えました。

そうした考えの元、弊社ではCVC業務の標準化に取り組んでいます。CVCを取り巻く外部環境やCVCとして取りうる戦略などをフレームワークにまとめ、打ち手をパターン化して見えやすくするといった取り組みです。試行錯誤の末、Power Point百数十枚ほどのフレームワークの原型が出来上がりました。詳細を公開するような類のものではありませんが、その一旦を弊社ホームページでご紹介しております。今はまだ原型の段階ですが、今後、更に完成度を高めて参りたいと思います。

ご興味ある方々には個別にご説明いたしますので、お気軽に弊社までお問い合わせください。

なお、以下は参考情報です。
私は大学卒業後、米系コンサルティング会社の東京事務所で働きました。その会社は情報システム向けのコンサルティングを主力事業としており、当時の従業員は400人ほど(日本のみ)。その後、同社は従業員が2万人を超えるまでに成長して業界を代表するコンサルティング会社になったようです。コンサルティングという個人技のようなサービスを提供する会社が、なぜこれほどの規模まで事業を拡大できたのか。原動力の一つが、その会社が持つ「システム開発方法論」だと見ています。その会社の社員は、入社後3ヶ月間の研修でこのシステム開発方法論を徹底的に叩き込まれます。このコースをきちんと終えないと満足に仕事をもらえません。研修が終わって仕事の現場に出てからも、数年間は毎週のように研修を受けることが義務化されていました。こうして社員全員が身につけた開発方法論が社員の共通言語となり、誰が、いつ、どのプロジェクトに配属されても、スムーズに仕事に参加することができます。システム開発プロジェクトはその進捗状況によって必要となる人数が大きく変動しますが、開発方法論による共通言語があるおかげで、プロジェクトの進捗に合わせて人員の投入や移動がスムーズに行われ、いくつもの大プロジェクトの成功に貢献できた、それがその会社の強みだと見ています。
同じようなことをCVCでも出来るのではないか、それが弊社設立の原点です。