スタートアップ投資を行う際に投資家として重視すべきことは何か、とアメリカのVC関係者に質問をすると、“People, People, People”との回答を受けることがよくあります。日本流に言えば、「一にも二にもヒトがすべてだ」というところでしょうか。ヒトが大切なのは当たり前のことで、そんなこと言われなくてもわかっているよ、という方も多いことでしょう。私自身もそうでした。しかし、投資の経験を積むにつれ、私にはこの言葉はだんだん違う意味でとらえるようになってきました。「ヒトの性格や会社の文化は簡単には変わらない」と。
CVCがスタートアップに投資をする際には、スタートアップに下記のようなことを期待する傾向があるように思います。
- 有望な技術を持っている
- 魅力的な製品やサービスを提供している
- 自社の事業とシナジーがありそう
これらは、新たな事業を目指すCVCには当然のことです。しかし、こうした技術・製品・サービスは環境変化に応じて多少なりとも変わっていくものであり、永続しないものです。技術・製品・サービスが永続しないとの前提の下では、CVCは何を見てその会社への投資を決めたらいいでしょうか。成功するスタートアップは、優れた技術を持っているとか素晴らしい製品を提供しているのは間違いないのですが、これらに加え、世の中の流れをうまく捉えて「健全なマネジメント」の下で事業を適切に変えていく能力が求められると言えないでしょうか。この「健全なマネジメント」というところが重要です。自社の立ち位置を忘れて過大な変化を目指したら根無し草になるかも知れませんし、変化が遅ければ重要な事業機会を逸するかも知れません。「健全なマネジメント」とは何でしょうか。
スタートアップの創業者の方々には様々なタイプの方々がおられます。その性格は千差万別で、ある特定の性格が成功しやすいとかそうじゃないとかいう差はあまりないように思います。しかし、健全なマネジメントという視点で見ると、様々な見方や判断があり得るものと思います。いろいろな投資家の方のお話を伺うと、ここについては皆様それぞれのお考えがあるようです。投資家の経験がものをいうところなのかもしれません。
成功する投資とは何か。弊社ビズファクトリーでは、皆様のCVCの運営をお手伝いします。

